自社ブランド製品以外にも、複数のベンダーから商品をキュレートしてストアのラインナップを充実させているECストアにとっては、どのブランドやベンダーが売れ筋なのか、また、それぞれの顧客セグメントにとって初回の集客にどの程度影響力を持っている商品ベンダーはどこかを把握することはとても重要です。最終的に自社ブランドの購入者を増やしていきたい場合には、2回目以降の購入で自社ブランドの購入者の比率が高まっているかどうかのデータをしっかりと把握する必要があります。顧客セグメントごとに確認できる「最も顧客数の多いベンダー」レポートから、顧客の好みやエンゲージメントに関するインサイトを得ることができます。
「最も顧客数の多い販売元」レポートとは
このレポートは、各顧客セグメントにおいて購入者の多い商品ベンダーについて集計しています。顧客全体の傾向を明らかにすることが目的なので、売上ではなく顧客数やそのシェアを集計していることに注意が必要です。
💎 最も顧客数の多い商品販売元
顧客セグメントにおいて購入者の多い商品ベンダーについて、顧客数とその比率をランキング表示しています。比率の分母はセグメント全体の顧客数です。
💎 初回の購入で最も顧客数の多い商品販売元
顧客セグメントで、初回の購入において購入者が多い商品ベンダーについて、顧客数とその比率をランキング表示しています。比率の分母はセグメント全体の顧客数です。ストアでの購入をはじめるきっかけとなる商品がどのようなブランド・ベンダーのものかについて理解を深めることができます。
💎 2回目以降の購入で最も顧客数の多い商品販売元
顧客セグメントで、2回目以降の購入において購入者が多い商品ベンダーについて、顧客数とその比率をランキング表示しています。比率の分母はセグメント全体のリピーター数です。とくに外部ベンダー商品と自社ブランド商品を販売している場合、たとえばリピート購入において自社ブランドの購入の比率が高まっているかなどをチェックすることができます。
なぜ「最も顧客数の多い販売元」レポートが重要か
自社ブランド製品以外にも、複数のベンダーから商品をキュレートしてストアのラインナップを充実させているECストアにとっては、どのブランドが最も顧客のロイヤリティに貢献しているかを定期的に振り返り、商品ラインナップを見直すことはとても大切です。ラインナップがトレンドから遅れていないかを確認し、必要であれば不人気のベンダーの商品は入れ替えを検討してみましょう。
他にも、カスタマージャーニーの観点からベンダーを見ることでインサイトを得ることができます。たとえば自社ブランド商品を持っており、著名なブランドの商品で集客をしながら最終的に自社ブランドを売っていきたいと考えるのであれば、入り口として適切なブランドを選べているかを初回、2回目以降のそれぞれのレポートを見ながら定期的にチェックしてみましょう。
活用例 - おすすめの顧客セグメント
- 初回購入時のブランド・商品ベンダーに基づくセグメント:もし他社のブランドを導入として最終的に自社ブランド商品購入を増やしたいと考えている場合、初回に購入したベンダー別の顧客セグメントを複数作成してみましょう。「2回目以降」において自社ブランド商品の購入者比率をセグメント間で比較することで、導入として適切なブランド・商品ベンダーを特定することができます。
「最も顧客数の多い商品販売元」レポートを最大限に活用することで、顧客の好みやニーズに対する理解を深め、集客施策やリピート施策を改善し、お客さまに寄り添ったコミュニケーションを実現しましょう。ぜひレポーティングのための単なる数値としてだけでなく、顧客理解を深めるために活用してみてください。