ECビジネスのLTVを向上するにあたって、どれだけ長い期間購入を続けてくれるかはとても重要です。ライフタイム日数は初回の購入から最新の購入までの日数であり、ライフタイムバリューを構成する一つの重要なKPIです。「ライフタイム日数別の顧客分布」レポートで、異なるニーズのセグメントごとに、どれくらいのライフタイム日数の顧客が、どの程度いるのかを把握してみましょう。
ライフタイム日数とは
ライフタイム日数は、合計購入回数2回以上のリピーター顧客に対して定義され、各顧客の初回購入日から最新の購入日までの合計日数です。「継続購入期間」や「リテンション期間」とも表現することができます。このメトリクスはLTVを構成する重要なKPIです。セグメントごとに記録されるメトリクスである「合計購入回数」と「再購入日間隔」の積として理解することもできます。
※合計購入回数1回の顧客は、すべての計算から除外されます。
「ライフタイム日数別の顧客分布」レポートとは
⌛ ライフタイム日数別の顧客分布
セグメントの顧客のライフタイム日数がどのように分布しているか、ヒストグラム形式で確認してみましょう。平均値や中央値、最大値が表示されているので、あわせてチェックしてみてください。
注:それぞれのリピーター顧客のライフタイム日数を、デシル(10等分)に分けたレンジ(x円~y円)が自動で作成されます。データの正確性を担保するために、上位・下位5%のデータを除いたうえでレンジを作成しています。これはあくまでレンジ作成のために行う操作で、顧客数のカウントには影響しません(レンジ作成時に除外された顧客についても、レポート上では最上位・最下位のレンジでカウントされています)
なぜ「ライフタイム日数別の顧客分布」レポートが重要か
ライフタイム日数は、顧客がブランドに対する継続的な関心を持っていることを意味し、ブランドロイヤリティや高い顧客満足度のシグナルととらえることができます。セグメント単位でライフタイム日数がどのように分布しているかを理解することで、ロイヤリティを高める要因についてのインサイトを得ることができます。逆に、セグメント全体でのLTVが高いにも関わらずライフタイム日数が短い顧客が一定存在する場合は、長期的に顧客の関心を維持するための取り組みに課題がある可能性があります。
活用例 - おすすめの顧客セグメント
「ライフタイム日数別の顧客分布」レポートをどのような顧客セグメントでチェックするとよいか、いくつか例をご紹介します。
- 購入商品に基づくセグメント:購入商品など異なるニーズを持つ顧客セグメントごとに、ライフタイム日数がどのように異なるかをチェックすることで、どのような要素がロイヤリティやエンゲージメントの維持・向上に繋がっているかを理解することができます。
- 初回購入時の集客チャネルに基づくセグメント:どのチャネルで集客した顧客のライフタイム日数が長い傾向にあるかを理解することで、短期的な購入者ではなく中長期的にストアに貢献してくれるような顧客を集めるうえで重要なチャネルを特定し、マーケティングリソースの配分を再検討することができます。
「ライフタイム日数別の顧客分布」レポートを最大限に活用することで顧客の好みやニーズに対する理解を深め、集客施策やリピート施策を改善し、お客さまに寄り添ったコミュニケーションを実現しましょう。ぜひレポーティングのための単なる数値としてだけでなく、顧客理解を深めるために活用してみてください。